「IT革命と信濃千曲川通信社」

IT革命=情報技術革命というらしい。信濃千曲川通信社では2年数ヶ月前にパソコンを導入後、周囲の人々より「早くインターネットを始めろ」、「せめて、メールだけでもできるようにしておけ」と、事あるごとに言われ続けていたのであったが、わたくしはかたくなに拒み続けた。
 当時、信濃千曲川通信社の主な事業内容としてはCGを軸とした印刷物の作成であった。(なんだかエラそう)作成したものは紙にプリントアウトする。例えば年賀状。ごく一部の人には『信濃千曲川通信』という、わたくしの周りで起きた出来事や、カヌーなどの紀行を載せた出版物らしきものを郵便で送付していたのであった。
 よってパソコンを電話回線につなげる必要などは全く感じていなかったのだ。しかし時代の波には逆らえず、とりあえずメールでのやりとりをできるようにしておこうと、周囲の声に押されるように信濃千曲川通信社はサイバーデビューを果たすこととなったのだ。
 すると今度は早くホームページを開けという声があがりだしたのだ。私は困った。メールのやりとりがやっとなのにホームページを開くなんてとんでもない。しかし苦難の末なんとかパソコン購入の約1年後ホームページは開設されるのであった。
 その当時から比べるとホームページもかなり進歩しているのであるが、パソコンを取り巻く環境はほとんど進歩していないのだ。信濃千曲川通信社ではいまだにアナログ回線を使用している。わたくしの周りで最近になってパソコンを購入したものはみんなISDNに切り替えているのだが、こちらはかたくなにアナログなのだ。
 サイバーデビュー当時、メールが使えればいいやという考えであったので、接続料金が高いのだがinterQというプロバイダの完全従量制コースを申し込んだ。使わなければタダだし、メールアドレスとホームページ50MBもついてくるのだ。
 しかし最初のうちはそれで良かったのだがだんだんインターネットを使うようになるとかなり割高なのだ。それで月2000円くらいのコースに切り替えようと思ったのだが、信濃千曲川通信社では最終的にケーブルテレビなどの超高速回線につなごうとの野望があるので、その時に2000円コースにしてあると困るのだ。しかもすでにメールアドレスとホームページアドレスは世に広まっているので今更解約も出来ないのだ。
 そんなわけでinterQはそのままにしておいて、普段のインターネット用にもっと安いプロバイダを利用することにしたのだが、そこのプロバイダは私の住んでいる地区は33.6kbitのスピードしかないのだ。ちなみにinterQは56kbitであった。回線速度においては退化したのだ。
 毎日、メールチェック、掲示板チェック、カウンターチェックをしているのだが、通信費を安く上げるために回線の空いている時間に手際よく3分以内に済ませるように心掛けている。よって毎月の通信費はかなり安く収まっているのだが、おかげであふれる情報をフルに活用した快適なインターネット生活とはほど遠い状態なのだ。パソコン依存人間にならないためにも、かえってほどほどがよいのであろうか。
 ケーブルテレビを使った高速回線はお隣の長野市の一部や上田市の一部では始まっているのだが我が信濃千曲川通信社のある戸倉町ではまだ始まっていないのだ。しかしケーブルテレビ自体はあるのでそのうちに始まってくれないかと、密かに期待しているのではあるが。
 このようにIT革命とは無縁の世界を歩み続けてきた信濃千曲川通信社であったがこのたび1つ明るいニュースが入ったのだ。信濃千曲川通信社では居間にテレビとパソコンがある。寝室にはなにもない。よって冬の寒い朝でもテレビやインターネットを見ようと思ったら、寒い居間へ行かなければならないのだ。
 そんな状況を打破しようと以前より寝室に液晶テレビでも入れるかと考えていたのであったが、いかんせんアンテナケーブルがひけないのだ。屋内アンテナではテレビは見れない地域なのだ。ましてや寝室でインターネットを見ようなどという野望はハナからない。
 ところがこのほどSONYより本体からモニターを取り外せて、映像は本体からデジタル変換して電波にしてモニターに送信する・・・という最新の小型液晶テレビ(10インチ)が発売されたのだ。しかもそれは本体に電話線をつなぐことでインターネットやメールもできるのだ。さらにモニターはバッテリーで動作するので電源要らず。うんこしながらでもテレビやインターネットが見られるし、本体の操作はすべてモニターのタッチパネルからできるのでラクラク。
 という、まるで信濃千曲川通信社のために作られたようなテレビが発売されることになったので、ボーナスも入ることだし信濃千曲川通信社では早速注文したのだ。発売が12月なのでこれを書いている12月6日現在でまだ手元にないのだが、早く来ないかなあと、待ち遠しいのである。
 そのテレビ、いわゆる「LAN」には対応していないので、インターネットは今でどおりモデム使用となるのだが、いちおうこれでも信濃千曲川通信社においてはIT革命なのだ。トイレやベッドでネットができる。
 もうひとつ、これにより寒い居間へ行く用事が減るので冬場の暖房費の節約がかなり期待されるのだ。

編集部より・・・その後ようやく製品は納入されました。詳細は次号で。