4月19日

 雨上がりの朝
 雨は夜中に止んだようだ。
 8時、島内放送の「ヤシの実」の曲でさわやかに起こされる。
 午前中は、港の集落をはさんで反対側にある、「古座間味ビーチ」まで歩いて行ってみた。
 我々が滞在する海水浴場、「阿真ビーチ」とは違って、こちらはダイビングスポット。
 民宿の送迎車が次々と到着し、若者たちでにぎわっている。昨日同じ船で着いた人もいるのだろう。
 同じ島でも過ごし方はいろいろなのだ。

 昼食
 港の集落の端にある『坂の上食堂』にて「白身魚フライ定食」と「野菜サラダ」。
 初日なので、あえて無難な選択。
 これからは沖縄料理にもチャレンジするのだ〜。


まったりと午後
 阿真ビーチに戻る頃には、夏らしい日差しも顔を出すようになってきた。
 しかしまだ雲は多く、水も冷たい。水着に着替えて海に入ってはみたものの、
 「さ、寒いよ〜」
 "心地よい冷たさ"とは言えないのである。
 何も沖縄まで来て寒い海で泳がなくてもいいじゃないか〜。時間はまだあるのだ。
 というわけで海水浴は早々に切り上げ、しなちく氏はハンモックで読書&お昼寝、私は停滞させていた手紙を書いたりして、南国の午後を過ごすことになった。
 無防備にも日なたで寝入ってしまったしなちく氏は、後に地元の人と間違えられるほど、こんがりと焼き上がることになる。


 ハリちゃんとの出会い
 夕方、海水浴場周辺を散策していたしなちく氏が、ハリセンボンを発見した。
 砂浜の端、人工的に深く掘り下げられた、小漁船の繋留場所である。あまり水が動かない場所の、水面近くでぷかぷかたゆたっているのが好きらしい。
 「網があればな〜、すくってやるんだけどな〜」
 水関係の生き物をみると捕まえたくなる性分のしなちく氏は残念がった。さすがに、網や釣り竿は持ってきていない。
 「その辺に落ちてないかな〜」
 「そっちのゴミ捨て場に捨ててあるかもよ」
・・・そう都合よく網が落ちてたり捨ててあったりするわけないよ。
 内心でそう思っていた私だが、直後、信じられない光景を目の当たりにすることに!
 「あった!!」
 首の所から柄が折れた網が、不法投棄されていたのである。しなちく氏は喜々として柄を修理し始めた。ヒモで縛ってつなげれば、網の方は破れてないので、使えそうである。
 「よし、待ってろよハリセンボン」
 かくして、ハリセンボンの受難の日々が始まった。


 怒りのハリセンボン
 泳いでいる時は、針なんかあるのかどうかわからない、全くただのフグなのだが、水から上げられると瞬間的にふくれてトゲトゲの姿になるのだ。
 皮だけ固められたのはお土産品で見たことがあるが、生きたハリセンボンは初めて見た。目が怒っている。

 その印象だけで、あとで書いてみたのが左の絵。
 しなちく氏から、「特徴をよくとらえている」とお褒めの言葉をいただいた。

 ひれもぴるぴる震わせて怒るのがカワイイ。

これは、あとで写真を見て描いたもの。
 目と目の間の点々は、鼻の穴ではなくて斑点である。(と説明したくなってしまうのが悲しい。)
 こうしてみると、針の数がかなり多い。転がっている姿は、ほとんどいが栗である。
 口を閉じそこねた風船みたいに、「ぶ、ぶしゅしゅ〜」と空気を吐いてしぼんでしまう未熟者もいる。
 観察したり記念写真を撮ったりしたあとは、もちろん海に放してあげたのだが、彼らから「いや〜ひどい目にあったぜ」と話を聞いたのか、他のは深いところへ潜って行ってしまい、すくえなくなってしまった。

 接写した写真はぼけぼけであった。
 号泣。

喜びのしなちく氏
 おまけ写真。 
←ハリセンボンの正しい(?)持ち方。

 針は、ちょっと強く触れただけでも血が出るくらい、鋭い。
 痛い。
 彼の薄いビーチサンダルで踏んだら貫通すると思われる。
 水から上がっても自力で飛び跳ねて攻撃してきたら怖い。


 夕食
 
○ゴーヤーチャンプルー定食 (坂の上食堂)
 やっぱり沖縄に来たら試してみなくちゃー、と注文してみた。
 一口、ゴーヤーだけ食べてみると、予想以上に苦い。これは・・・途中でリタイアするかも・・・?
 が、味付けが良かったせいか、他の具と一緒に食べすすむうちに、苦みはあまり感じなくなって全部おいしく食べられた。ごちそうさま。


 ヤドカリ探索
 
これも、印象を頼りに描いたヤドカリ。
 ハリセンボンとは対照的に、しなちく氏には「全然違う」と不評であった。
 だって懐中電灯の明かりの中で、もそもそ動いてるのを上から見ただけなんだもん。

 テント周辺の茂みの中にいて、夜になると活動を始めるのだ。集会を開いたり、引っ越しをしたりするらしい。(推測)
 そういえば、「ヤドカリ」って比喩として出てきたりして、そういう生き物がこの世に存在するのは知ってるけど、本物を見る機会ってなかなか無かったなあ。


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