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まったりと午後
阿真ビーチに戻る頃には、夏らしい日差しも顔を出すようになってきた。
しかしまだ雲は多く、水も冷たい。水着に着替えて海に入ってはみたものの、
「さ、寒いよ〜」
"心地よい冷たさ"とは言えないのである。
何も沖縄まで来て寒い海で泳がなくてもいいじゃないか〜。時間はまだあるのだ。
というわけで海水浴は早々に切り上げ、しなちく氏はハンモックで読書&お昼寝、私は停滞させていた手紙を書いたりして、南国の午後を過ごすことになった。
無防備にも日なたで寝入ってしまったしなちく氏は、後に地元の人と間違えられるほど、こんがりと焼き上がることになる。
ハリちゃんとの出会い
夕方、海水浴場周辺を散策していたしなちく氏が、ハリセンボンを発見した。
砂浜の端、人工的に深く掘り下げられた、小漁船の繋留場所である。あまり水が動かない場所の、水面近くでぷかぷかたゆたっているのが好きらしい。
「網があればな〜、すくってやるんだけどな〜」
水関係の生き物をみると捕まえたくなる性分のしなちく氏は残念がった。さすがに、網や釣り竿は持ってきていない。
「その辺に落ちてないかな〜」
「そっちのゴミ捨て場に捨ててあるかもよ」
・・・そう都合よく網が落ちてたり捨ててあったりするわけないよ。
内心でそう思っていた私だが、直後、信じられない光景を目の当たりにすることに!
「あった!!」
首の所から柄が折れた網が、不法投棄されていたのである。しなちく氏は喜々として柄を修理し始めた。ヒモで縛ってつなげれば、網の方は破れてないので、使えそうである。
「よし、待ってろよハリセンボン」
かくして、ハリセンボンの受難の日々が始まった。
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